南フランスのちょっと通なアートスポットを巡る旅

一年中太陽の光に溢れ、グルメなレストランや見どころも豊富な南フランスは人気のデスティネーションですが、知る人ぞ知るハイ・クオリティなアートスポットが多いのも特徴です。そんな「通」な場所を巡りながら、コート・ダジュールとプロヴァンスの魅力を存分に楽しむ旅です。(*このモデル日程はやや詰め込み気味です。実際はもうすこし余裕を持って廻ることをお勧めします。)

 

モデル日程(ご要望に応じてカスタマイズいたします)

1日目 サン・ポール・ド・ヴァンス

ニースから車で約20分のサン・ポール・ド・ヴァンスへ。

【マーグ財団美術館】

南仏の自然に囲まれ、明るい屋内と彫刻が並ぶ庭園が一体となったマーグ財団美術館は、旧市街から10分ほどの高台にあります。ヨーロッパの近現代アート作品13,000点以上という卓越したコレクションを持っています。創立者のエメ・マーグ氏が、ミロ、レジェ、ブラックの3人とともに、アーティストが集うための場所として作りました。20世紀のスペインの著名な建築家ホセ・ルイ・セルトが建物と庭園を設計。充実したコレクションが建物と自然に溶け込むよう屋内外に展示されています。ミロが自身の彫刻セラミック作品を展示するため自らデザインした「ミロのラビリンス」というスペースもユニークです。
 

【サン・ポール・ド・ヴァンス旧市街】

中世の要塞都市だったサン・ポール・ド・ヴァンス(Saint-Paul-de-Vence)は、シャガールが20年間暮らしたことでも知られ、多くのアーティストや詩人、映画関係者たちを惹きつけてきました。城門内部の石畳の路地の両側にはアートギャラリーがぎっしり並び、歩くだけでも楽しい場所です。

  

【マティスのチャペル】

サン・ポール・ド・ヴァンスから北へ約15分のヴァンスには、マティスが装飾を施したチャペルがあります。

 

サン・ポール・ド・ヴァンスでのお勧めのホテルは「Le Saint-Paul」。16世紀の邸宅を使ったエレガントな5つ星ホテルで、ルレ・エ・シャトーにも加盟しておりレストランも定評があります。

 

2日目 グラース

香水の聖地として名高いグラース。フランスの天然香料の3分の2以上がここで生産されています。Fragonard(フラゴナール)やMolinard(モリナール)など伝統ある香水生産者の工場やミュージアムの見学や、自分好みの香水作りなどが体験できます。

この他、ピカソ美術館があるアンティーブ、映画祭の街カンヌ、美食と芸術の街ムージャンなどもお勧めです。

 

3日目 ポルクロル島

イエールから船で20分のポルクロル島は、地元の人たちの気軽なリゾート地。コート・ド・プロヴァンスの上質なワイン産地です。ここにとっておきのアートスポットがあります。

 【カルミニャック財団美術館】

国立公園に指定された広大な敷地内に展開する現代アートの森。オリーブ畑に囲まれた小さなヴィラで開かれた俳優ジャン・ロシュフォールの結婚式に出席したカルミニャック氏がこの場所に一目ぼれしたのが始まり。買い取って地下に2000平方メートルの展示スペースを作り、美術館として再生しました。20世紀アートのコレクションを中心に企画展示も行われています。遠くに海を臨む庭園のあちこちにもアート作品が点在。作品を探しながら散策し、自然とアートをじっくり楽しめる場所です。(4月から11月のみ開館)


4日目 エクス・アン・プロヴァンス

お洒落なブティックやレストランが軒を連ねるエクス・アン・プロヴァンスは、かつてプロヴァンス伯爵領の主都として繁栄し、歴史的な建築遺産も数多く残っています。セザンヌのゆかりの地としても知られ、アトリエがあるローヴの丘からは、彼が80枚以上も描いたサント・ヴィクトワール山が臨めます。

5日目 レ・ボー・ド・プロヴァンス

アルピーユ山脈にあるレ・ボー・ド・プロヴァンスは、かつては白い石灰岩の城塞だった場所で、今も中世の町並みが残るチャーミングな村です。「フランスで最も美しい村」のひとつです。

 

【カリエール・ド・ルミエール】

今や世界に溢れる「没入型アート」の草分け的存在。「光の採石場」を意味するカリエール・ド・ルミエールは、古い石切り場の壁と床と天井を巨大なスクリーンにして映像スペクタクルを展開します。印象派絵画や、空や海の自然の風景が投影される様は圧倒的で、その中に浮いているかのような感覚に。都市型の没入型ミュージアムにはない、石切り場そのものの美しさも堪能できる貴重な場所です。

 

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